5月3日にスタジオに行ってきました。設置されているDSL100Hで良い感じのサウンドを作れることが分かっていたので、持ち込んだペダルはちょっとだけ。その中でもトピックスはフラントーンエラのBig Muffと、復活したLeqtique EVRのMAR EVRです。

Big Muffの使い方をさらに深掘りする
ここ最近、自分の好みのBig Muffを手に入れたは良いものの、それを生かせるフレーズとかサウンドづくりが追い付いていない印象で、試行錯誤しています。最近やっと少しわかったところがあり、今日も今日とてBig Muffを持ち出します。今回はフラントーンエラのBig Muff πです。
設定は以下の感じ。クリーンのチャンネルでゲインを9時とか低めに設定して、マーシャルの場合は各EQは0に近いところにあらかじめセットしておき、Big Muffはトーンを12時、サスティーンを大きめ、ボリュームをグッと上げて弾いてみる。たぶん、これで良い感じに鳴ってくれると思うのですが、ここから各EQを足していきます。すると、ミッドとかベースを上げると歪みの厚みがグァーっと上がってくる感じがあるかと思います。トレブルを上げたりして鋭さを調整します。
フラントーンエラ特有のちょっと乾いた質感というか、低音域が抑えられたサウンドが、アンプをブーストしてアンプの歪を引き出しながらマフの歪をかぶせる感じにマッチしてすげーよいです。すげーよい。すげーよいしか言えない。
ハードロックなバッキングとかして超気持ちよかったです。
ちなみに、前段に低音をカットというか整理してくれる系のブースターを入れると、マフ内の歪み方が変わってきてソリッドで、キレのある歪みに変わります。これはこれでオススメ。
復活し、レベルアップしたLeqtique EVRのMAR EVR
近々レビューにしますが、レビューのための実地テストとしてLeqtique EVRのMAR EVRも持ち出しました。

この写真は、クランチに設定したアンプをプッシュする様子です。私のメインの歪で絶対的な信頼を寄せるEMD PD-1と比較したりしています。写真に撮り忘れましたが、過去のMARとも比較してました。
いわゆる王道的なODという視点では同じところに分類されるMAR EVRとPD-1です。PD-1はADDコントロールによって性格が変わりすぎるので比較が難しいのですが、ADDを上げたキラッとしたサウンドは歪みに付加される鋭さとかプレゼンスが派手で、荒々しい感じです。でも基本の歪の質は細かくてスムースです。スムースなところに鋭いのが載せられる感じ。ADDですね。
対してMAR EVRは歪みの質はPD-1の基礎となる歪みよりも鋭さがある、TS系だなと再認識するサウンドです。ただ、TS特有の鋭さはあるけどエッジの先は丸まっている感じが少なく、音の芯がしっかりとしていて、原音が残っているような感じすらします。でも原音はミックスしてないと思うんだけどな。また、MAR、MAR EVRは低音域が「残る」印象があり、オリジナルのTSには無い特徴となります。低音域を軽くプッシュする感じがブースト用途では厚みに繋がり、歪みとして使うときには旨味となるように思います。