カワイイ羊のイラストが人気のflyingteapot Rum and CokeのREDを買いました。楽しみにしていました。デザインが最高に良く、一発で気に入りました。で、サウンドの方ですが、これがこれが非常に素晴らしい。特有のGateコントロールを良いポイントに置くと、音抜けが良く、分離が良く、鋭く、それでいてマフらしさに溢れたサウンドで良いです。

Rum and Cokeについてと購入したきっかけ
Rum and Cokeはラムズヘッド期やV2と呼ばれる頃のBig Muff系ペダルです。ビッグマフ系といっても様々で魔改造系などもあるわけですが、Rum and Cokeは原作準拠な正統派なモデルでした。また、まつだひかりさんによるカワイイ羊のキャラクターが採用されており、カワイイのに正統派で凶暴なBig Muffサウンドとして人気を集めました。
と過去形で書いたわけですが、過去モデルは惜しまれつつ生産休止。しばらく間を開けて2025年5月に刷新されて再ラインナップされました。
Big Muffに興味を持ち始めた頃にRum and Cokeを知り、欲しいなぁと思っていたタイミングで生産休止となって入手できずじまいとなっていました。中古で探そうかと思っていたのですが公式さんより「リニューアル中です!詳しく言えないけどイラストも期待しておいて!」とのコメントがあり、正座待機していたっていう経緯です。
Rum and Cokeのリニューアルポイント
大雑把に、筐体サイズやデザインが変更となり、イラストも刷新されました。

基本デザインはnotaさん(Xアカウント)、イラストは前作に引き続いてまつだひかりさん(Xアカウント)が担当した、カッコカワイイデザインです。最高。リニューアルを待ってよかった。内部のブラッシュアップを加えつつ、当初は機能追加などは考えられてなかったようですが、最後の最後でGateコントロール、トーンシフトが追加されました。

Rum and Cokeのレビュー
Gateコントロールは向かって右に回し切りで納品され、コントロールの効果的に右回し切りが標準状態のようです。トーンシフトはセンター。この状態で一発鳴らしてみます。
音量は扱いやすい程度に大きいです。ボリューム12時付近では大雑把にフラントーンエラのマフや現行マフに近い音量で、マフに慣れている人であればすんなりと使えると思います。
基本のサウンドは、ローミッドに厚みがあり鋭さもあるマフサウンドです。凝縮感というか密度がありますね。トーンセンターの時のバランスがかなり良く、好みとしては1時ぐらいに設定するとマフらしさとディストーションライクな扱いやすさが同居してパンチのあるサウンドが飛び出します。
マフとかファズは激しく歪ませると音程感を濁らすような低音域とか金属的でバリバリとした高音域の倍音がゴァ!!っと持ち上がるものですがRum and Cokeはその辺りがすっきりと整理されていて分離が良い印象です。これがRum and Cokeのポイントであり特徴だと思います。こう書いてしまうと倍音が乏しいように思われるかもしれませんが心配不要です。
ポイントはGateコントロール
Gateコントロールはファズらしいブチブチとしたサウンドを追加するものだそうですが、これ、めちゃくちゃサウンドに影響を与えます。最初少し回すと音量やゲインが大きくなる感触となります。そして、鋭く、キレのある高音域を含んだ歪みが増してきます。中低音域にも影響を与えているような印象で、ちょっと中低音域が減っているかもしれません(が、音量は増えているような感触)。
私の好みは、トーンを11~1時の範囲で弄りながら、サスティーンはお好みで、Gateは音量が最大に上がるあたりに設定します。すると、フラントーンエラのガラガラと乾いた感じとも違う、鋭く、ローミッドが整理されていて音抜けの良いマフサウンドが飛び出します。Gate右に回し切りの時でもサウンドが前に飛び出すとか、主張がはっきりとした埋もれにくいサウンドではあったのですが、比較にならないほど分離感が良い音が前に飛びます。7thコードとかでも聴き取れます。
Gateをそれ以上に上げてゆくと、急激に音が痩せてゆき、音にならない音という感じです。
やたらとバーサタイルなRum and Coke
シングルコイル、ローパワーハムバッカー、ハイパワーハムバッカーのいずれでも相性が良いです。これは驚きました。マフにハイパワーハムバッカーを組み合わせると音が潰れすぎてしまうことが多いのですが、Rum and Cokeではそういったこともなく、Gateを先述のように設定するとよりスッキリになってすごく良い。
さらに、ローゲイン設定でも枯れ感がありながら上手く歪んでくれて良いです。マフをローゲインにすると、大体はカスカスした心地よくない歪みが乗っかるだけになりやすいのですが、それが無いです。
トーンシフトやスタジオでのシェイクダウンはちょっと待って
記事執筆は届いてすぐ(といっても、楽しくて結構弾いていましたが)であり、トーンシフトの検証はまだまだ不足しています。スタジオにも持ち出すつもりなので、後日追記いたします。