ハムバッカーのポールピースを調整するためのドライバーを探す
ハムバッカーのポールピースは(Dimazio等のヘックスねじ以外は)マイナスねじが使われており、このマイナス部分の溝が微妙なサイズになっているのは、この記事を見ている人はうなずいていただけるかと思います。
このポールピースに細くて小さいドライバーを組み合わせると、ねじ部分に跡が残ってしまい残念な気持ちになります。そこで、溝に完璧にフィットするドライバーを探そうと考えたわけです。
マイナス溝の標準的なサイズ
手元には、Gibson CustombuckerとSuhrのハムバッカー、セイモア・ダンカンのCUSTOM 5があり、これを測定しました。すると、溝サイズは以下となりました。
ハムバッカーのマイナス溝サイズは5mm×1mm
これに合わせるなら、少し短くて少し薄いドライバーがマッチします。
標準的なドライバーのサイズ
日本で出回っている(ツールセットなどに付属する)ドライバーは、3.5mm×0.5mmあるいは4mm×0.6mmであり、ちょっと薄い! こうなると、溝でドライバーが斜めになってしまい、ドライバーのエッジがマイナス溝を傷つけてしまう可能性が高いです。
最適なドライバーはPB SWISS TOOLS PB 106.2-110
スイス製の良質なツールで有名なPB SWISS TOOLSはドライバーももちろん有名です。そしてラインナップが豊富。探す中で、金属を傷つけない日本製のセラミックス製ドライバーなどを探しましたが良いものが無く、PB SWISS TOOLSに注目しました。
このPB 106.2-110は、幅4mm×厚さ0.8mmと、溝サイズより少し小さめでフィットしそう!ということで購入しました。(元々はキャブレターのジェット用みたい。たしかにあれも幅広ですね。)


先端のジャストフィット度合いは?
手元に届いて試したときにテンションが上がるほどぴったりで、専用ツールと言ってよいほどのフィット感でした。さすがPB SWISS TOOLSだけあって、先端の仕上がりもパリッとしています。


どうですか?このフィット具合!! 調整の機会が多い人はテンションが上がるのではないでしょうか? 調整しやすく、ねじのことをほとんど気にしなくて良いですし、ポッティングのワックスなどによって動きが渋くなっていても、スイっと動いてくれます。無理なく力を入れられます。
難点は、ドライバー1本で送料を入れると結構な金額になってしまうことです。買い替えるものでもないし、他の選択肢も少ないと思うので、普段から困っていた方はぜひご検討ください。