マルチエフェクターのVALETON GP-5を購入しました。ヘッドホン使用を前提として、PCやスマホから音源を流しつつ演奏をして、それをスマホに取り込んで録音することもできます。非常に便利!! サウンドもプリセットが良く、設定も多彩なので満足感がありますし、CAB IR取り込み、NAMファイル取り込みまで可能です。メトロノームまで搭載しています。超便利!! しかも安価でお買い得です。

VALETON GP-5についてと特徴
VALETONは中華系ブランドで、元は音楽系機器のOEM(設計・製造)などを請け負っていたチームが独立したブランドです。現在は主にマルチエフェクターを製造しています。多機能なマルチエフェクター(設定に使うPCやスマホのアプリ)が得意ということは、世の中に出回っているアナログ回路をコピーするだけではない、広範な技術を持っているということになります。
日本での取り扱いはHotoneで、Hotoneはオリジナルブランドもありながら代理店?の役割も担っています。少し調べたところ、VALETONとHotoneは同系列かも?とか言われていて、少なくとも「親しい関係」にはあるようです。
VALETONもHotoneも設計はかなりまともで、オリジナリティーもあるブランドです。なのでお勧めしやすいんですよね。GP-5を触っていても、筐体の質感が非常に高く、アプリも含めたUI類も合理的で、全体の完成度が高い。
GP-5は「超小型ギター統合環境」となっています。マルチエフェクターと書かなかったのは『エフェクター+アンプモデル+CAB IR+後段エフェクター』を扱うことができるためで、ジャンル的にはBOSS GT-1000 COREやQuad Cortex、Line6 HXなどと近いものとなります。
VALETON GP-5のサウンドレビュー
まず、Quad CortexやTonexのような「本物をそのまま取り込む系」とは異なり、メーカーが用意したモデルを組み合わせてサウンドを作るタイプとなります。また、メーカーによって作られた「分かりやすいキャラ」を持ったものになっています。
「ええのか?」と思ったのが、元となったモデルの名前がそのまま書かれていることで(苦笑)判別しやすいです。それぞれのモデルは「なんとなくそれっぽく、分かりやすいキャラがあるが、リアルか?と問われると微妙」という完成度です。だからダメというわけではなく、それぞれのキャラを使い分けながらサウンドを作れるので、これでOK。
全般的に整ったサウンドのため、録音機材としてGP-5を使って、狙ったサウンドは作りやすい。とはいえ、生々しいJAZZやクラシックロックをやろうとすると物足りないのも事実ですが、値段を考えればそれは贅沢でしょう。

CAB IRはアンプに合わせて豊富に用意されていますし、外部のCAB IRを読み込むことが可能です。PC経由で保存して、スマホアプリでそれを有効にしてやることで使うことができます。内蔵のCAB IRはそこそこ良いものですが、先に書いた整ったサウンドというのがCAB IRの特徴によるところもあり、評価の高いCAB IR、私の場合はYork audioのCAB IRを取り込むと、張り出しや生々しさ、迫力が出てきて好みに近づきました。
個人的に気になったのは、エフェクタ―もアンプも全般的にゲインが高く、歪みやすくヘッドルームが低い。ヘッドルームを上げるためにゲインを下げると音量が極端に下がるし、そんなにヘッドルームが上がらない。軽く歪むポイントという「安めのマルチエフェクターで苦手なところ」が出るところは高評価ですが、もうちょいヘッドルームの高いアンプも欲しかった。
なぜヘッドルームを上げたいか?というと、GP-5の前段にREVV G3とか歪み系を置いて、歪みをペダルに任せたい場合があるためです。JC-120のモデルが入っているので、これを使えばよいのですが、音域のバランスがJC-120なんだよなぁというのが悩ましいところです。
話題となったのは「NAMファイルを読み込める」という点
GP-5が話題となったのは、Quad Cortexで使用されるNAMファイルを読み込めることです。ただし注意は、NAMファイルを読み込むとアンプモデルとCAB IRの両方がOFFになってしまうことで、NAMファイルはアンプからCABまで含まれた全体モデルである必要があります。
無料で公開されているNAMファイルを読み込ませてみたところ、安定して再生してくれます。音も悪くないのですが、こればっかりはNAMファイルの良し悪しが効いてくるので判断は難しいところ。
BluetoothとUSB接続を使って、超簡単録音練習環境が完成
GP-5の素晴らしいところは…
・USB入力による音声再生
・USB出力による演奏取り込み
・Bluetooth経由での音声再生
・Bluetooth経由での設定変更
が可能な点です。これを駆使すれば…
1.PCとGP-5をBluetooth接続してPCからバッキングトラックなどを再生
2.GP-5とスマホをUSB接続して、カメラなどを起動
3.バッキングトラックと演奏音、映像を同時に記録
4.スマホアプリで設定を調整(メトロノームなども操作可能)
ということができます。スマホから音声を再生可能かもしれませんが、自分は操作がやりやすいのでPCから音を出しています。
これがねぇ、楽で、当たり前ですが環境音が入らなくて聴き取りやすくて、凄く良いです。音と映像のズレは、演奏チェックをするレベルでは気にならないです。厳密なPVみたいなものを撮ろうとすると、ずれが見えるかも…。自分が全然動かずに弾くタイプなので、動きがあって顔で弾く人はずれが気になったりして…。
気になる点が1つ
気になる点が1つあります。というか、明確なネガティブ点は1つだけ。
スマホアプリ経由で設定を調整していると、それなりの頻度で接続が切れてしまい、GP-5側の電源をオフ→オンにしないと復帰しないという点です。使っているのがiPhoneなので、Androidなら発生しないのか不明ですが、ちょいちょい発生しちゃうんですよね。
それを考慮して、設定したら保存、設定したら保存を心がけておけば実害が無いですし、常に設定しながらということはないと思いますが、一応気にかけてください。
GP-5と上位機種のGP-50の比較
私がGP-5を購入した後、上位機種のGP-50が発売されました。2025年時点でGP-5は1万2100円で、GP-50は19800円です。そもそも超安価ですので、GP-50を買っておいた方がお得だと思います。
より詳しく考察すると、GP-50は…
・画面が大きくなって詳細が表示されるようになった
・フットスイッチが2つになった
・簡易ドラムマシーンに対応
・最大6個のエフェクトコントロール
・ステレオ入出力に対応
・ヘッドホンアウト(1/8インチ)は別に搭載
・バッテリー内蔵
・大型化
というところが新規点です。かなり魅力的ですね。
ちょっと大きくなった点を許容できればGP-50は魅力的ですし、ヘッドホンでモニターしながら、アナログで出力するにはGP-50が優位です。ドラムマシンに対応し、バッテリーを搭載しているところも練習用機材として最高ですね。う~ん、買い足そうかなぁ。
最後におすすめ度合いを考察
音質はなかなかよく、スマホとの連携で気軽に設定を変更できます。また、BluetoothやUSBとの接続がフレンドリーで、音源を鳴らしながら録音をするなんてことが簡単にできます。そのため、私の練習環境が劇的に良くなりました。
私はヘッドホンで楽しんでいますが、パワードスピーカーがある人は、それで鳴らすなんてこともやりやすいです。マルチエフェクターではなく、練習環境としての競合はSpark Goあたりになると思うのですが、ヘッドホン使用が前提の人であればコンパクトで、使いやすいおすすめの1台になると思います。筐体の作りも素晴らしく、がっしりと剛性が高く、ずっしりとした重さがあって、相当に満足感があります。
そもそもGP-5は超格安で、かなりお買い得です。これは私の感想だけではなく、Anderton Musicでは、Andertons TV Awards – Gear of the Year 2025!という企画において、Multi-FX部門とGuitar Innovation部門の2部門で最優秀に選定されており、間違いが無い選択だと思います。
あまり「コスパ最高」なんて言わないようにしている(人によって価値観が違うので)のですが、これに関しては「コスパ最高」と叫んでも良いでしょう。

