ELECTRO-HARMONIX「RAM’S HEAD BIG MUFF Pi」試奏の感想

 今回、ELECTRO-HARMONIX「RAM’S HEAD BIG MUFF Pi」(いわゆるリイシューのラムズヘッド)を購入しようかと試奏させてもらったのですが購入しませんでした。どう感じたのか? なぜ買わなかったのか?を書くことで「それなら俺にはマッチしそう」と思ってもらえるかも?と考えて記事にしました。

「試奏の感想」のカテゴリーでは、楽器店や友人所有の機材を試奏させてもらった感想を述べます。楽器店で試奏させてもらったけど購入しなかった理由は、”在庫が無くて買えなかった”、”ほかにも候補があって悩み中”、”予算が足りなくて断念した”、”値段が高くて購入を検討中”、”好みに合わなくて購入しなかった”などとなります。
自分は購入しなかった(できなかった)ですが、この記事を読んだ方が「自分には合いそう!」などと参考にしていただくためにまとめています。

試奏した経緯

 ビッグマフ系にハマりつつあり、エレハモ本家の考えるラムズヘッド系の基準を知るために購入を検討していて、楽器店で試奏させてもらいました。

エレクトロハーモニクス ラムズヘッド ビッグマフ(リイシュー)を試奏した感想

 ギターはストラトタイプ。アンプはJC系(JC-40)。一発弾いてみると思っていたよりも中低音が多くて、高音域は弱めで、マイルドな印象です。低音のかなり低いところ=音の壁のように感じさせる重厚な低音は控えめです。(アンプのサイズのせいもあるかも) ビッグマフ特有の歪の荒々しさはありつつも、エッジは丸められている感じでマイルドさがあります。

 これらを総合すると「ラムズヘッドは他の時代の物よりもミッドが前に出る」という特性を反映していると思います。このリイシューについて言えば、ミッドが多いというよりもローミッドが多い感じでクリーミー。エッジが丸いクリーミーな感じは、3rdリイシュー(いわゆる現行)にも通ずるところがあり、エレハモが今考えるビッグマフということになるのでしょうか。

 ここまではトーンを12時位置近辺に設定した状態。ハイが出てくる設定にすると、急激にローが減る印象で、中音域の裏に隠れていたガラガラブチブチというファズっぽい歪みが前に出てきます。低音域の減り方が急で、厚みがあってキレのある感じに設定するのが難しかったです。

 ローが出る設定にすると、高音域が更にマイルドになり、太く、クリーミーなサウンドとなります。これはこれで好きな人が多いと思う。

 オペアンプマフやアーミーグリーンマフ、トライアングルマフ、3rdタイプがリイシューとしてラインナップされている24年時点では、それらと差別化したサウンドと考えると、ラムズヘッドが現在のようなキャラに落ち着くのは納得感があります。(少なくともラムズリイシューは、マフコレクター所有のとある個体(1973年製)を元にサウンドデザインしたそうで、担当者の好みなのか、ラインナップ内の差別化の戦略なのかは不明です。)

 色々と書きましたが、他社が出しているラムズヘッドオマージュについても、同様のミッドが強く出てクリーミーな方向性も見られるため、各社がどこに「ラムズヘッドらしさ」を感じているか?がポイントですね。

 個人的には、中低音は厚くありつつ、もうちょっとガラガラとした感じと言いますか、キレがあって鋭い感じがもう少し同居した感じを求めており、今回は保留となりました。いろいろとラムズヘッド系を買ったあげく、こっちも良いねとか言って買うことになるような気もしますが。

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