3月23日にスタジオに入ってきました。

今回の目的は、友人が音作りを色々と試したいということでそれに付き合うことと、友人が買ったUAFXのLIONを試してみることとなります。
UAFX LIONを試してみた感想(ボリュームの追従性)
さすがに売れているだけあって「出てくる音の完成度が高い」「マーシャルという括りの中で様々なサウンドが出せて、それぞれ魅力的」という良さを感じました。使用環境は、ギターから色々なエフェクターを介してLIONに行き、リバーブ(フリント)を通ってJC-120のリターンに刺さっています。

LIONはボリュームへの追従性も良く、そこそこハイゲインに設定したところからギターボリュームを絞って、クランチとかわずかに歪むクリーンまで調整が効きます。音作りにもよりますけど、ボリュームを絞ったときに暖かいとか太いクリーンになってくれて、結構魅力的です。
写真は全部ONになってますね。これはさすがにTOO MUCHって感じですが、ミッドがグイっと上がった強烈なリードトーンが出てくれます。
UAFX LIONは使い勝手の良さや音のバリエーションの広さが良いですね
リターン刺しも想定した設計の機材ですので、LIONのボリュームが推奨の12時でJC-120が(おそらく他のアンプもそんな感じに)ちょうどよい音量が出てくれます。このあたりは配慮が行き届いています。LIONのボリュームは音色にも影響を与えるっぽい(キャビシミュ内でキャビの挙動が変わるっぽい)ので、推奨のボリューム位置で良い感じなのは使いやすいですね。
アンプモデルと共にキャビモデルも複数入っています。「マーシャルという括りの中」と但し書きが必要ですが、バリバリした歪みからミッドの厚い太いサウンドまでいろいろと出せます。また、各ノブの効きがちょうど良く効いて、でもシビアなところもないというバランスです。
面白いのはキャビシミュで、結構、いやアンプモデルを変えるぐらいに音が変わります。キャビってそういうものではあるものの想像以上に変わります。ただし、アンプとキャビの組み合わせの相性というものもあるので、この組み合わせならクリーン向けかな?とかハイゲイン向けかな?とおかあります。かなり組み合わせ数があるので、買ったらしばらく楽しめそうです。(し、沼ったら抜け出すのに時間がかかりそうです)
MarshallにFazzFaceでぶっ飛びましょう
スタジオのマーシャルはDSL100Hでした。直挿しわりと音作りしやすいように感じました。DSL100HはJCM2000の改良版ということらしいですね。知らなかったです。昔JCM2000を使って、バキバキで音作りが難しいなぁと思っていたのですが、今回は好みの音がすんなりと出ました。改良がすごく良い内容だったのか、昔は使い方が分かっていなかったのか、音作りの基本が分かってきたのか…。ハイゲインサウンドもクリーンも両方好きな音が出ましたね。
(ギターの違いかとも思ったのですが、当時のギターにはフロントにSSL-1、リアハムにJBが付いていたので、そんな変な構成ってわけでもなかったはず)
さて、今回のテーマはボリューム操作です。

ちょいとミッドを押し出しつつ、基本はパリッとしたクリーンに、あるいはそこからゲインを少し上げて、僅かに滲むぐらいのゲインとしました。そこにRoshi PedalsのSMUG FACE Geを繋ぎます。後ろの2台はとりあえず今はオフと思ってください。

愛用のレスポールでもマッチしますが、どちらかというとストラトだなぁ。私が以前にメンテしたストラトをオーナーが弾いています。
そしてボリュームを弄りながらサウンドを調整します。SMUG FACEはボリュームの反応性が素晴らしく、グォ―――っとローミッドが押し出された猛烈なサウンドから、ボリュームを絞ると急激にクリーンに近づきます。クリーンといっても原音ではなくて、ちょっとパサついた、乾いた質感に変化するのが楽しいです。
他のFUZZ FACEの経験が乏しいため比較ができないのですが、SMUG FACEの完成度は高いと感じます。強烈に歪ませたときにしっかりと旨味があって、ボリュームを絞ったときの枯れ感にも旨味が残っている感じ。物によってはボリュームを絞るとジャリッジャリというかギョリンギョリンになるものがありますけど、そこまでいくと過剰だと思うし、オリジナルもそうはならないと思うんですよね…。
所有のSMUG FACEはゲルマニウムタイプなので、冬用というかキャラ違いとしてシリコン系で何か欲しいです。SMUG FACE Siを探すか、Virtuesか、Organic Soundsあたりかなぁ。