4月12日にスタジオに入って練習してきました。今回のテーマ、というかやりたかったことはCULTのARMSを爆音でぶっ放すことです。マフ系は回路の都合上、ボリュームを絞ると音が籠りがちなので、ボリュームを上げたいけど、そうすると家では使いづらいということでスタジオに行きたかったわけです。

CULT ARMSについて
CULTのARMSについてのレビューは以下にまとめてあります。
基本となるのは、CULT細川氏所有のラムズヘッドの再現(V2)で、モード切替でトライアングル系の音(V1)を出したり、「嫌なことがあったときにぶっ放したいサウンド(意訳)」(D1、D2)を切り替えられるようになっています。
コントロール類は、ボリューム、サチュレーション、トーンのマフの基本操作に、モード切替が追加されています。
V2モードが好きなのでそれについて述べます。マフ系のなかでゲインは高め。低音と高音が共にパワフルです。低音は強いものの、ローミッドのもさもさとした感じが無く、締まっているというか攻撃的な低音域です。高音域は「本当に現行機か?」と思うぐらいのヴィンテージっぽい粗さと鋭さ、そして複雑さを含んでいます。鋭いけれどキンキンするわけではなく、ザラっとした偶発性を含んでいます。
Mesa/Boogie Mark Five:25 Comboと組み合わせて
ブログでは紹介していないのですが、Mesa/Boogie Mark Five:25 Comboなんぞ買ってしまいまして、そのシェイクダウンというか慣らしというか。そして、CULT ARMSと組み合わせてみました。
Mark Fiveは特徴的な5バンドEQをオフにすると、基本的にミッドに寄ったようなバランスになりがちです。さらに、ちょっと滲むようなクリーンを出すとさらにミッドが強くなり、マフでデカい入力を入れてアンプ内で歪ませるとミッドが飽和気味になってしまいます。ですので、マフと組み合わせるなら、アンプは最もゲインの低いモードにするのがマッチすると感じています。
この状態で、マフのゲインをグッと上げて、ボリュームもグッと上げてぶちかましますと、ARMS特有の鋭い高音が際立ってきて、音が飛び出してくるような攻撃性を感じます。低音もしっかり出てきますね。
鋭さが出つつ、少しだけ音がまとまるような印象です。ジャズコとの組み合わせだと音が散るような、発散するような感じだったため、ファズ受けの良いアンプってやっぱ良いなぁと思った次第です。一方で、まとまりすぎると、どんなファズ、ディストーションでも同じような音になる感じとなります。アンプの特性に加えて、設定次第(ミッドを上げて、ゲイン上げると潰れやすくなります)なので、このあたりを理解しながら音作りをしないと行き詰るのでは?と思いました。
ARMSは暴れ感、鋭さ、勢い、バサッとしたちょっとした枯れ感があって、Mark Fiveと組み合わせると暴れる歪み方のするアンプっぽさもあるサウンドになりました。Mark Fiveのような歪み方の整ったハイゲインアンプとは趣が違って、これはこれで良いなぁと感じています。
特徴的な5バンドEQでVシェイプにすると、なんでもVシェイプの音になってしまいます。格好良いけど個性が無い。そう考えると、EQオフの方がマフは合っているかなぁと感じています。
それ以外にはDel Mar MK2とEMD PD-1で遊んだり

私の中の絶対的エースのEMD PD-1と、その良さを再認識し始めたDel Mar OD MK2も持っていきました。というか、ARMSを含めて3つだけしか持って行っていない。
最近気に入っているのは、Del Marを12時ぐらいに設定して、PD-1でプッシュする使い方です。リバーブを効かして鳴らすと、スムースできめが細かく、煌びやかなサウンドとなります。
両方ともボリュームやタッチに敏感ですので、ギターのボリュームを下げるとゲインがスッと下がってくれます。これがとても楽しい。
ただし、この組み合わせでジャズコで十分に良い音が出てしまい、Mark Fiveでも悪くないのだけど、ここまでしなくてよいかなぁ、Mark Fiveの良さが出ているのかなぁ?という自問自答はあります。