アンディ・ティモンズのシグネチャーサウンド「HALOサウンド」を生み出すKeeley HALOを購入しましたのでレビューします。サウンドの要は2つのテープエコーを“ちょうど良い感じに”組み合わせていることで、それをHALOでは簡単に再現できます。特有の広がりや残響感が非常に評価が高く、アンディファンでなくても、ペダルマニアは結構取り入れたりしています。

Keeley HALOを購入したきっかけ
KeeleyのHALOはAndy Timmonsシグネチャーのディレイペダルとなっており、アンディのサウンドの核となる「秘密のレシピ」を1つのペダルに仕立てたものです。1つのディレイでは実現できない広がりのあるサウンドがアンディサウンドの謎とされてきたのですが、これはテープディレイを2つ組み合わせて使うことで実現されている物でした。その音とは、「ファンワン……」と2回の小さなリピートがあるもので、天使の輪などを意味する「HALO(ハローorヘイロー)サウンド」と名付けられました。
Keeley HALOは1つのディレイに見えますが、実際には中に2つのディレイが組み合わさって搭載されており、そのパラメーターを上手く調整することで、HALOサウンドを生み出します。
アンディ・ティモンズはほぼ常に、この2つのディレイを組み合わせたサウンドを取り入れており「あのHALOサウンドを真似したい!!」と考えるとHALOを導入するのが一番手っ取り早いということになります。というわけで買ってしまいました。
※他にもAndy Timmonsシグネチャーペダルをレビューしています。
Keeley HALOレビュー
Keeley HALOの基本操作
先にも書いたように、HALOサウンドは2つのディレイを上手く組み合わせないと実現できません。Keeley HALOには、5つのノブがあり、裏の設定項目もあるので、調整可能なパラメーターは9つもあります。「こんなもん設定しきれるか!!」と思っても安心してください。
Keeley HALOにはプリセット保存機能があり、アンディが監修したHALOサウンドが保存されています。ですので、電源を入れたら一発でHALOサウンドを楽しむことができます。

ノブは5つで、そのまま操作する場合と、FDBK(=Feedback)ノブを押しながら操作する場合で裏(ALT)設定を変更できます。項目は、TIME(HPF)、LEVEL(SATURATION)、RATE(TONE)、DEPTH(RHYTHM)、FDBKとなります。(カッコ内はALT設定)
TIMEはディレイが返ってくるまでの時間、HPFはハイパスフィルタで、上げるとディレイ音が高音寄りになります。LEVELはディレイ音の大きさ。SATURATIONはテープディレイの音が劣化する感じを模擬する強さ。RATEはディレイに加わるモジュレーションの周期、TONEはディレイ音のトーン。DEPTHはモジュレーションの深さ。RHYTHMはディレイのかかり方で、ここがHALOサウンドの核となります。これは触りながら学んでいってもらうしかないかなと。
Keeley HALOのサウンドレビュー
まず最初に、アンディのシグネチャーサウンドと言えるHALOサウンドについて。HALOサウンドは、2つのテープエコーを組み合わせて「ファンワン……」と波紋のようなエフェクトを加えるものです。アンディ・ティモンズが好きなら「どうやって鳴らすんだーー!!」と思っていたエフェクトが簡単に実現可能です。プリセットに保存されているのは、かなりエフェクトの濃い状態ですのでLEVELを下げたり、エクスプレッションペダルを接続して絞って使うのが良いと思います。
テープエコーだけで構成されているはずなのですが、うっすらとアンビエントなリバーブが加えられているかのような広がりと余韻がある点が特徴で、好きな人にとっては「これこれ!」というのが楽しめます。ディレイなので、弾いた音のリピートが比較的はっきりしているという点は注意しておきましょう。
さて、ディレイやリバーブって、アイコニックな機材の再現系と、そのペダルにしか出せない特有のモジュレーション系の2パターンだと思うのですが、本作は後者の需要を満たしています。
次に、通常のディレイ。SATURATIONを絞り、RHYTHMを左回しにすると、クリアなディレイとして使用できます。TIMEを短くしてスラップバックにしたり、ロングなディレイなど、使いやすいディレイです。
RHYTHMのBUCKET BRIDGE(BBD)とは、いわゆるアナログディレイに使用される素子であり、アナログディレイの模擬となります。そこからさらに右に回すとテープエコーとなります。本物のアナログディレイみたいとまでは言えませんが、それっぽい雰囲気が生まれます。これらをスイッチではなくてノブで(たぶん)シームレスに切り替えてゆくのは面白いですね。
SATURATIONを上げてゆくと、上げるほどに劣化したテープや、テープがよれたような雰囲気が加わります。やりすぎると変になってゆきますが、味付けとしては面白いです。
このように、一般的なディレイで欲しくなるサウンドが一通り揃っており、そこにアンディのシグネチャーサウンド(HALOにしか出せないサウンド)が実現できているので、対応幅の広いディレイペダルと言えるでしょう。
Keeley HALOのレビューの締め
※2025年 年末と2026年1月に追記修正
2025年12月時点で、このHALOと、HALOサウンドに絞った「HALO Core」、そして、HALOのリバーブっぽい響きを抜き出してリバーブペダルに仕立てた「Nocturne」が販売されています。
普通のディレイを複数持っていて、HALOサウンドが欲しいだけならHALO Coreでも良いかもしれませんが、HALOの多芸さは良い選択だと思います。HALO CoreがHALOに比べて大幅に安ければCoreも良いかもなのですが。
先にも書きましたが、HALOはディレイなので、弾いた音のリピートがはっきりと返ってきます。HALO特有のリバーブっぽいサウンドだけが欲しいとアンディも考えて、Nocturneに繋がるわけですが、ユーザー側も同様にリバーブっぽく使いたいのであれば、Nocturneの方が良いかもしれません。
実はNocturneは既に買っているので、追ってレビューしたいと思います。


